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2005年03月31日

第六回 「テンション(1)」

第六回
「テンション(1)」

もう第六回ですね。いったい終わるころには何回になっていることやら…。
今回はテンションのお話です。ここまでのところで「弾いてみてください」と書いてあるところを忠実に弾いてきた人の中には、なんとなくまだ「JAZZっぽくない」と感じる人もいることでしょう。
ここまでの説明ではコードは全て1度、3度、5度、7度の音で構成されるものでした。
今日のお話はコードにもっと音を追加してコードをもっと装飾してあげようというものです。

さて、コードにはそれぞれ特有の響きがあることはなんとなくわかってきたと思いますが、テンションを加えることによってその響きをより効果的にすることが可能です。

1.テンションの呼び方

まず、テンションtensionを辞書で調べると「ぴんと張ること、張った状態、緊張、不安」などとあります。意味ぐらいは知っておいてください。
基本的にテンションはコードの基本構成音以外の音のことを指します。
ではまずテンションの名前のつけ方から説明しましょう。

Cmaj7を例にとって説明します。
Cmaj7の構成音は、C、E、G、Bですね。これ以外の音を度数表示してみると、

D = 2度           = 9度、9th、ナインス
F = 4度、4th、(フォース) = 11度、11th、イレブンス
A = 6度、6th、シックスス = 13度
、13th、サーティーンス

こうなりますね?9度、11度、13度というのは1オクターブ上で考えるためです。例えばCから見て1オクターブ上のDはC(1)D(2)E(3)F(4)G(5)A(6)B(7)C(8)D(9)なので9番目ですね?
また実際にはルートのすぐ上のD、つまり2度の音を弾くことはほとんどないので2度、セカンドといった表現は使いません。
4度をフォースというのもあまり言いません。

更に、テンションはダイアトニックノートばかりではありません。DFA以外にも、

D♭ = ♭9th、フラットナインス
D♯ = ♯9th、シャープナインス
F♯ = ♯11th、シャープイレブンス
A♭ = ♭13th、フラットサーティーンス

が考えられます。♯6thが無いことに注意してください。6度をシャープさせると7度がマイナー7thになってしまうからです。
ちなみに♯9thもマイナー3度の音になってしまうので普通は使わないです。

ではマイナーコードの場合はどうでしょうか。Dm7を例にとってみると、

E♭=♭9th、 E=9th、 G=11th、 G♯=♯11th、 B♭=♭13th、 B=13th

やはり♯13thや♭11thは通常使いません。
ここで注意してほしいのは、テンションの数字はそのコードのルートの音からの絶対的度数であるということです。
言葉で表すと頭痛くなりますね。スケール上で度数を数えてはどこかで間違うということです。
例えばEm7で同じように考えると、

F=♭9th、 F♯=9th、 A=11th、 A♯=♯11th、 C=♭13th、 C♯=13th

となります。D⇒Eは全音上ですね?だからテンションの音も全て全音上になるということです。
自分で書いてても説明できてないような気がしてきたので、全ての音を強引に度数表示してみましょう。

メジャーセブンスコードの場合は、

ROOT→♭9th→9th→♯9th→3度→4度(11th)→♯11th→5度→♭13th→6th(13th)→♯13th→7度

マイナーセブンスコードの場合は、

ROOT→♭9th→9th→3度→♭11度→4度(11th)→♯11th(♭5度)→5度→♭13th→6th(13th)→7度→♯7度

という風になるということです。わかりましたか?
わからないという人はピアノの鍵盤やギターの指板とコードを押さえながらにらめっこしましょう。
ここを勘違いしていると自分でテンションを加える際に間違って大変なことになります。

2.具体的なテンション

テンションの名前は大体こんなところなので実際に使うテンションをコードごとに示します。
例としてキーをCとして、グループごとに見てみましょう。

Cmaj7(CEGB) = Tmaj7 6th、13th(A)、9th(D)、{♯11th(F♯)}
Em7(EGBD)  = Vm7  11th(A)、♭13th(C)
Am7(ACEG)  = Ym7  9th(B)、11th(D)

Dm7(DFAC)  = Um7  9th(E)、11th(G)、{6th、13th(B)}
Fmaj7(FACE) = Wmaj7 6th、13th(D)、9th(G)

G7(GBDF)   = X7   9th(A)、13th(E)、{♭9th(A♭)、♯9th(A♯)、♯11th(C♯)、♭13th(D♭)}
Bm7♭5(BDFA)= Zm7♭5  11th(E)、♭13th(G)

{}でくくってあるテンションは特殊なテンションなので説明は後にして、今は無いものと思ってください。
さてそれ以外のテンションに、ある規則性があることに気づくでしょうか?
わからないという人は五線譜に書いていってみるとわかるかもしれません。

答えをいいましょう。

1.各グループごとにコードの構成音&テンションの音は共通である。
2.各グループごとに存在しない音(ダイアトニックトーンで)が共通に1つある。

例えばトニック系コードのグループは全て、C、D、E、G、A、B、の6つの音で成り立っていますね?
そしてFの音は使われていません。実はこのFはCmaj7に加えて弾いてみればわかりますが、コードの響きをにごらせてしまうのです。
それはメジャーコードにおいて最も重要な3度の音であるEとFが半音でぶつかってしまうからです。
このような音のことをアヴォイドノートといいます。
通常ソロを演奏する際にコードを意識したメロディーを組み立てる場合はこのアヴォイドノートは名前の通り避けます。

ではサブドミナント系コードではどうでしょうか?同じようにBがアヴォイドノートになっています。
しかし実は理論上ではこうなっているのですが、実際にBを入れてみてもCmaj7にFを加えた時ほどにごった感じがしないと思います。
むしろかっこいい響きがすると感じる人のほうが多いかもしれません。
実はこのBの音というのはX7の3度の音です。通常U−Xはセットで考えてしまってよいので、サブドミナントなんだけどドミナントを先取りしたようなことになりますが、おかしくないのです。

さて、ドミナント系コードはどうでしょうか。X7のところに{}の中にいっぱいテンションがありますがこれは後で説明します。
先と同じように11thがアヴォイドノートになっていますね。これはX7に11thの音を入れるとセブンスコードにおいて重要な3度と7度の音の関係に水を指すような形になることからわかると思います。

今回はこれで終わりにします。今回のポイントはテンションの名前(数字)のつけ方とアヴォイドノートです。
意味と響きさえわかっていれば覚えるのは難しくないので、自分なりに納得するまでコードを弾いてください。

次回は{}の中にあったテンションについて説明します。

posted by tanujazz at 12:08| Comment(6) | TrackBack(0) | ジャズ理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一般的には、

Dm7の6thはアボイドで、
Fmaj7の♯11thはアボイドでない

とされていますが、違いが分かりません。

どちらも、コードトーンの長2度上で、コードトーンの一つとトライトーンを持つので、扱いは同じであるべきだと思うのですが。
Posted by 質問です at 2007年04月18日 22:43
ご質問ありがとうございます。

確かに同じサブドミナントなのに片やアヴォイドで片やアヴォイドでないのは不思議な感じもしますが、個人的にはアヴォイドノートについてはコードを構成するときに気を使って、ソロ時には参考程度にするように留めています。
まずコードですが、メジャー系のコードに完全4度をただ重ねると3度の音と半音でぶつかって明らかににごりますよね?しかしこれが増4度になってしかも1オクターブ上の#11になると響きはだいぶ変わってくるかと思います。その響きがよいかどうかは曲の中でのシチュエーションによるものだと思いますので一概に良い悪いとは言えないものだと思います。これは2度マイナーにおける6thや13thも同様です。
ソロにおいてはもっとあいまいで、アヴォイドをぶつけても思い切りサウンドするときはサウンドしますので一概に良い悪いとは言えないものだと思います。

理論はあくまでも基本的な(知っていると便利な)枠組みであって音楽自体は理論にとらわれるものではないですから最終的には自分の求めるサウンドになっているかどうかが答えなのではないでしょうか。
Posted by tanujazz at 2007年04月25日 23:49
あまり細かい理屈にとらわれてはいけないということなんでしょうね。

回答ありがとうございました。


Posted by 質問した者 at 2007年05月03日 02:01
こんにちは。
大変参考になりました。

1つ誤植を見つけました。

2.具体的なテンション

G7(GBDF)   = X7   9th(A)、13th(D),,,,

×13th(D)
Posted by syoken at 2007年07月22日 15:03
すみません、途中で書き込んでしまいました。

続きです。

G7(GBDF)   = X7   9th(A)、13th(D),,,,

×13th(D)→ ○13th(E)

ではないでしょうか。

とても、勉強になる良いページですので、訂正していただけると幸いです。
Posted by syoken at 2007年07月22日 15:05
syokenすごい!ありがとう!
直しておきましたよ。

というか今まで何年も気づかれなかったのか。。
Posted by tanujazz at 2007年07月22日 17:23
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